代表野口_黒バック 「今週の一言(いちげん)」第59話10億ビジネスを目指すなら、「新しい」を打ち出さないとダメな理由

4月6日

 

親父の時代は人口が増えて売上も伸びた時代ですよね、商品はドンドン売れたでしょう。でも今は人が増えないんですよ。この町でも、大手スーパーが撤退したでしょう。

お客さんの絶対数が増えないのだから、売上は増えないよね。

だけど、コンビニは、確かにお客さん、入っているよね。えっ、理由はなにか?」

 

社長さんは、決算が来るたびに、顧問税理士も参加いただいて、「決算発表会・新年度予算」を行っています。

しかし、この数年、毎年毎年数字の目標は横ばい状態、です。

 

父親の代からの顧問税理士からは、在庫の増加で利益が出ており、資金繰りを圧迫している、在庫を削減が必要だと説明されました。

 

値上がり前に購入すると伝えたのになあ、担当者と先生は話をしているのかな?

売上が伸びる話が聞きたいのになあ。

在庫がないと販売できない機会損失もあると教わったがなあ。

社長さんは、経営学部出身です。

 

経営で使う「儲かる数字」と、税理士先生の使う「税務の数字」は違います。

税理士先生の「税務の数字」では、棚卸資産の数字は、納税利益を決める数字。

経営で使う「儲かる数字」では、売りたい商品の合計金額が、棚卸資産の数字です。

 

地域で、お客さんが入っている店舗はありますよね?と聞くと、

「確かにコンビニには入っているね。だけど、お客さんの半分は本の立ち読みじゃない?今は、コーヒーと、昼時の弁当だよね。オレだって立ち寄ると何か買うね。」

 

日本人は、なぜコンビニエンスストアに行くか?

そこに、新しいモノが置いてあるからです。

そこでは、新しい情報がとれるからです。

 

友達に自慢できる「新しい」ニュースが、コンビニで得られるのであれば、たまには買うし、ガムだってお菓子だって買うでしょう。

「新しい」を自慢したければ、コンビニにいく人は多くいます。

 

ともかく「新しい」は、日本人が惹かれる大事なキーです。

 

「ウチの商売は、新商品ばかり追っかけていられないです。」

確かに、新製品を作ることは大変な労力だし、当社には、大企業のように開発部門はないかもしれません。

別に、新商品を自社で作ることはないのです。

 

10億ビジネスを目指す経営者にとって大事なことは、常に新しいニュースを盛り込んで、お客様を飽きさせないことです。

商品は自社の商品であれ、他社の商品であれ、それはいいのです。

買ってくれるお客様が、ず~っと我が社のお客様であることが大事なことです。

 

ところが、不思議なくらいに、今売れているヒット商品が、これからもず~っと売れ続けることを願い続けて、それが目標になっている経営者が実に多いのです。

 

心理的には、社長のお気持ちが分かりますが、10億ビジネスに必要な事は、

1.お客様との関係性を保つこと

2.儲かる数字を上げていくこと

 

「新しい」が、お客様との関係を良くして、儲かる数字を上げていっていることを実感出来るように、売上のマトリックス表を作りましょうと提案しました。

 

商品の売上げを7つに分けて、縦に書きます。

①今年良く売れた商品

②来年度以降売っていきたいと考える主力商品

③前年前々年から売れてはいるが、徐々に売上減少している商品

④売れると思ったがダメだった商品

⑤少ないけれど売上の伸び率がいい商品

⑥イベント・キャンペーンで販売する商品

⑦少量ではあるが、必ず買いに来るお客様がついている商品

 

横には、購入の頻度に応じた4つの枠をつくります。

1.週に3度以上来店定期購入

2.月に2~3度程度来店若しくは電話・ネット等の注文

3.月1度程度の来店

4.新規

 

決算書では拾えない、見えない数字ですが、経営を肌で感じている経営者は、概算であっても必ず数字をもっています。

壁の模造紙に、社長さんは数字を書き出しました。

 

マトリックス表に数字を入れながら、社長の独り言が聞こえます。

去年の定番、今年の定番、売上は変わるな。新しい方がうれている。

やはり新商品イベントはお客さんを集めているんだ。

業者に相乗りするのも良いわけだ。

 

あるイベントは、仕入業者が新規のお客様獲得になります、と提案してきました。実際に行ってみると、新規顧客を獲得する効果もありますが、当社の優良顧客が楽しみに参加し、さらに購入額を増やしていることが数字から見えてきます。

 

数字の拾い方を収集の仕方を教えれば、従業員でも「新しい」商品・情報が、お客様のリピートに寄与しているかどうか、確認することが出来ます。

だから、社長が 数字を入れたメッセージを発すると、社員は納得します。

売上とお客様というつよい味方がいると、教えてくれているのですから。

 

「商品情報でもいいわけですね。お客様に役立つ新しい情報であれば。」

 

社長!その通りです。

御社の売上に結びつくそして、「新しい」商品情報がいいのです。

顧客が「新しい」と感じていただける商品提案をし続けることが、10億ビジネスへの道筋です。