代表野口_黒バック 「今週の一言(いちげん)」第232話あなたにも、簡単に使えます。

Fromノグチ

 

1ヶ月ほど前、消費税増税対応レジスターの入れ換えでもめた話

 

「これ、ウチでは使えないと思います…、面倒だもの。」

 

10月の消費税導入前に、レジスターの入替え作業をした店舗の話しです。

すでに今年3月から、iPadを購入し、ソフト会社との契約も済ませ、

パソコンの設定を進めてきました。

 

 

ところが、さてここで切り替えをしようとした時

この仕組みは、使えない!と、、、

店主夫人が、困惑顔で話し出しました。

 

そもそもこのお店で、iPadでレジを導入しようと思ったのは、

店主夫人の希望があったからです。

便利さを、使いたい!

店主夫人が自分で仕入をする地方市場では、セルフレジが導入されていました。

セルフレジを何度か使った店主夫人は、私の店でも、これにしたい!

と、考えるようになっていきていました。

 

「これ」にすれば、売上の集計がすぐに出来る。

バーコードに“ピッ”で、集計がすぐ出来る。

いちいち、これお値段いくらか、さらに「税込・税抜き」も判断無しです。

 

店主夫人のお店は、パパママのお店、つまり社員は2名です。

ほかは、アルバイトの店員が3名という規模です。

困るのは、常にレジから「奥さん、これいくら?」と声がかかること。

 

小さな店舗と言っても、品数は優に1万点を超えます。

「シールが貼ってあるでしょ!」と言いたいところだけれど、

“グッとガマンして“「250円で~す。」

 

そしたら、かえってきた返事は、「税込ですか~?」

「ウチは、すべて税込ですよ、小売りですから…。」

奥さんだって、トイレに行くことも、携帯で友達に電話することもある。。。

 

この上さらに、軽減税率だ、いや軽減税率外だ、なんてなったら。

もう、イヤだ~。

簡単にしたい!

 

簡単にするのは、簡単じゃない。

ところが、導入されたiPadは、やっぱりパソコンだ!

簡単じゃないじゃない、パスワードに画面の選択?

私は“ピッ”だけで済ませたいのに、、、。

 

…………

IT化の大波は、小さな店舗にも押し寄せています。

何でも測定出来る時代になってきました。

しかし、何を測定したいか?それを決めるのは、経営者の重要な仕事です。

 

そこで、店主は、できあがった仕組みで働いている姿を

店主夫人とともに、想像することにしました。

バーコードがついている商品には、バーコードをかざしている。

その場で、“ピッ”

 

バーコードがついていない商品の一覧表には、

自社設定のバーコードが印刷されている。

商品を選んで、“ピッ”

 

 

レジには、アルバイト店員がいて、お客様のお名前を確認して、

商品ごとの金額も、消費税額も読み上げられて

レシートを打ち出している。

 

 

「そうなっていれば、いいんだよね。」

店主の言葉に、店主夫人が大きくうなずきました。

 

問題がハッキリしました。

今 解決すべき問題は、

「バーコードがついていない商品の一覧表+バーコードの作成」です。

 

目標は、“ピッ”でレジに販売商品の登録ができる事。

 

簡単さ…不変の購入動機

「お客さんが買わない理由と、なんか似てますね…。」

「ちっとでも面倒くさいと、買わないんですね。」

 

「あなたにも、簡単に使えます。」

どの商品でも必ず使えるこのキャッチフレーズは、本当に強力です。

 

 

―ノグチ