代表野口_黒バック 「今週の一言(いちげん)」第369話コロナと医療と消費税

From 第7波と言われるコロナ感染症の大きな波がいまだ終息に至っていないようです。

医療現場・医療従事者の疲労が高まっていると報道されています。ふと、消費税ももらえていない医療サービスについて考えました。

 

チョットした風邪や胃腸の不調でも、すぐ病院へ行く。

病院へ行って、薬をもらう方が安い。

ですよね、国民皆保険の日本においては病院の窓口負担は低いのです。

 

で、お医者様に診てもらって検査して

窓口で支払いをするとき、消費税は加算されていますか?

私が知っている限り、消費税はされていないですよねぇ。

 

消費税無しの医療

お医者様だって、サービス業だろうに、、、

分類からすれば、間違いなく医療サービス業。

普通に考えると、サービス業だからいただく報酬には、消費税がかかって当たり前なのに。

 

平成元年、当時ノグチは会計事務所の職員でした。

経理事務のお手伝いで、内科医院を訪問したときのこと

院長夫妻のやり取りを思い出しました。

 

「ノグチさん、消費税のことなんて考えなくっていいのよ。医者は払わないんだから。」

口火を切ったのは院長夫人。

税金を払わなくていいんだから、医者は得だ!が、彼女の主張。

 

その当時、強硬な医者で政治家でもあった喧嘩○○さんのおかげで

国民が医療を受けた時に消費税は加算されないことになりました。

消費税を取るなんて、「医は仁術」に反するというわけです。

 

消費税10%時代の経営

「馬鹿言ってんじゃないよ。喧嘩○○なんて、本当の馬鹿だ!

本当に消費税払っていないのか!

薬にだって、医療機器にだって、病院の施設費だって消費税込みだぞ!」

 

と言うと 院長先生は食卓のテーブルマットを引き抜き、半分におり、上に売上下に仕入と書き、

売上の部分の横を1cmちぎって、夫人の目の前に出しました。

税は預かっていないけど払うんだぞ、を形にしたのです。

 

当時3%だった消費税は、今や10%。

一割は大きいです。

今や3倍、3㎝ちぎらなきゃ。

 

なぜ、今DX化なのか

医療機関に関する消費税仕入控除問題は、平成31年の税制改正大綱で、おおよそ是正されました。

非課税制度の医療に消費税を合わせるのですから、あくまでも「おおよそ」

 

令和5年10月からは「インボイス制度」が開始されます。

加えて、電子帳簿保存法も需要ポイント。

対応するには、業務DX=デジタル化が欠かせません。

 

デジタル化が、KEY です。

 

―ノグチ

 

P.S.

消費税は、平成元年に導入された制度です。この制度以前に経理を学んだ方の中には、消費税という制度に対応できない方が多くいます。デジタル化に対応できない方も多くいらっしゃいます。

ココが、分かれ目です。今 ここで 知らないことを学べばこれからの道は開けます。

 

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