代表野口_黒バック 「今週の一言(いちげん)」第97話売上が先か、現金が先か、事業を成功させるのは?

12月28日

「そりゃ、営業が出来なきゃ営業マンを雇えばいいし、エンジニアが足りなきゃエンジニアを雇えばいいでしょう。でもね、お金の勘定は絶対経営者がやってなきゃ。

銀行にお金を借りに行くのも社長、取引先に支払条件を交渉するのも社長、第一単価を決めるのも社長の仕事でしょう。資金ショートさせたら、一巻の終わりだもの。」

 

「でもね、この単価で売れるかどうか本当に心配だったの。

ちょっと高いじゃないですかウチの商品、経費を積み上げて出来る個数で割ったら、この単価だったんですよ、だからこの単価で売るしかない!」

 

起業というと、自分の技術を生かしてすぐに売上が立って順調に…を想像出来るだろうか?

確かに当初から取引先を確保して開業できたと言う事業者もいるだろうが、多数派ではない。

 

他社の外注先として仕事を始めたY社長も、取引先は確保できていました。

モトモト制作が大好き、自分で制作してを行っていました。

経理は、女房に任せればいいや。

 

ところが、奥さんからこういわれました。

「請求書は作って下さいね。内容は私にはわかりませんからね。それにあなたが経営しているのは、IT会社でしょう。請求書だってネットで出来ないの?」

 

「銀行だってね、本人じゃなきゃ本当はお金の出し入れ出来ないのよ。それに、沢山あっていつでも払えるのならともかく、給料日前に銀行に行って記帳してまた出かけてなんて、遊んでいるように見られるけど、銀行業務って時間取られるのよ。」

 

銀行業務は確かに時間がかかります。

さらに銀行へ行く前には、どの請求書を支払って、どの請求書を支払わないのかをいちいち社長に確認をとります。

それにも時間がかかります。

 

奥さんの不満は、同じ時間だけフルタイムで仕事に就いたら、どれほどの給与が取れるか、自由に使えるか。

そして、自分が生産性低い仕事をしている情けなさに、心砕かれるのです。

 

社長は、「自分が経理をしていたら、制作が出来ない、それじゃ、売上が上がらないじゃないか!」と思わず口から怒りの言葉が出てしまいました。

「だったら、経理担当者を雇ってよ!私だって制作の方がずっと売上上がる!」

 

もともと制作会社で知り合った奥さんは、制作が得意です。

社長よりは奥さんは仕事が出来ない、と決め込んで仕事分担を決めます。

が、奥さんに取っては、より不得意なことが経理事務でした。

 

「オレだって、経理はしたくない。」

社長が、ノグチの事務所にやってきた開口一番はこの言葉です。

 

「社長さんは、なぜこの仕事を始められたんですか?」

 

社長にとっては、この事業は、夢の事業です。

自分の得意な仕事で売上を上げて、人に評価されて、嬉しい。

しかし、時折気持ちが萎えるときがある。

 

それはどんな時ですか?

「うーん、恥ずかしいけど、お金が無いときですね、銀行に支払に行きたくない。」

 

1ヶ月の支払金額予定を計算してみましょうか?

「え-っ、外注費もあるから毎月変わりますよ。いえ、確かに外注は入ってから払うから、決まったものだけで予定を組めばいいのか。」

 

逆算して請求書をいくら発行しないとダメか予算たてましょう

「毎月月末には、この金額まで請求書をだせばいいんですね。もちろん、仕事を終わらせて納品しますよ。」

 

前受でお金をいただく事をルールにしてはどうですか?

「いや、業界ルールで、納品してから一ヶ月後ですよ。仕事ですか?そうですね、企画をだした段階でほぼ終わっていますね、確かに。」

 

お金に関わらず、イイ仕事をしたいとおっしゃってましたね。

お金をもらってないから、後回しにしたり、どうせまだお金が入ってないからの納品遅れてもイイと考えていたなあ」

 

社長の夢は、この事業で、お客さんから喜こんでもらって、豊になること。

入金されていない売掛先に問い合わせを行うのも、夢の実現のためです。

案件ごとに入金されてから対応する業務外注費を支払うのも、夢の実現のためです。

 

外注先への支払い条件もハッキリさせると、製品の精度が上がりました

お金の事を曖昧にすることは、出来ない事も曖昧にしてしまうのです。

お客様へも、高い成果を出すには、製品価格が上がるとお伝えします。

 

「自分で資金を見ないように逃げていたんですね。クリエーターはカネには関わらないなんて言っちゃって。でもいい仕事をしていくためには、お金のこと、ハッキリさせないとダメなんですね。」

 

ビルゲイツは、事業開始当初から一年間分の資金を確保していたと言います。

資金繰りの心配がない状態で彼は、巨大企業IBMと価格交渉を、行っていました。

 

もし、お金がすぐにも欲しい人が大手企業と交渉したらどうなるか?

想像できますよね。

 

利益を確保したい、そのための売上です。

しかし、大きな売上、売上シェアを狙う力は、大手にかないません。

だからこそ、中小企業は、手元現金を高めて、高い利益率を目指したいのです。

 

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