代表野口_黒バック 「今週の一言(いちげん)」第133話お金には、「いろ」がついている。

 

「なんだか銀行に脅かされている気分だよ。

社長の財産を相続するだけお子さんにお金がありますか?なんて言われたら、ドキッとするじゃない。

ドキッ、どころじゃないよねドキドキもんだよね。」

 

オーナー社長には、売上の数字よりも、もっといや~な数字があります。

それは、「税金

稼いだのは、オレで、使うのは、俺じゃないと思うだけで腹が立ちます。

 

なんで、金がないのに税金を払わなきゃいけないのか?

 

儲かって手元にお金があるなら、税金も少しは払わなきゃと思えるけど、現金なんて見えないのに、「利益が出ました、納税して下さい。」と言われて、どうして払えるんだ!

なぜ、お金がないのに利益が出てるとわかるのか?

 

消費税に至っては、「預かっているでしょう?払いなさい。」と言われます。

預かっている?

それなら税務署に「預かり証を出せ。」といってやりたいですよ。

 

会計事務所の担当者は、消費税預り金は、売上に含まれていると言うけれど、売上より仕入れが先で、商売人にとっては、消費税先払いが普通。

〇〇自動車のように、還付を受けてから納税したいもんだ!

 

いったい、わが社のどこに税金支払い用のお金があるというのか?

さらに、稼いで家族の将来の為に準備した個人財産が、今度は相続税の対象になる?

何で銀行がそんなことを、心配してくれてるのか、単に税務署の手先か?

 

お金には「いろ」がついています。

売上「いろ」回収と支払運転資金「いろ」投資の「いろ」、そして税金「いろ」

 

「入ってくるお金は全部売上「いろ」のお金だ。」

と思いこんでいませんか?

 

入ってくるお金は、全部が全部 売上「いろ」とはかぎりません。

借入で入ったお金もあります。

消費税として受けとったお金もあります。

 

運転資金で借りたお金は、銀行からの投資「いろ」ついています。

銀行借入のお金には、返済+利息+期日返済が、つきます。

収益が無かろうが、売掛金回収が遅れようが、期日に約束どおり支払う約束「いろ」が、つきます。

 

これは、しょうがない。

商売を回して行くには、お金が必要だ。

商売のために自分で納得して借り入れたお金だ。

 

売上があって、利益も計算上は出ているのに、お金がない。

資金繰りが、つかなければ、会社はつぶれます。

資金を回まわすことが、会社存続のカギです。

 

問題は、税金のこと

オレがオレの死んだ後まで心配しなきゃいけないのか?

税金で会社が潰されちゃうんじゃないのか?

 

税務署は、社長のお金についた色を見分ける特別な仕組みを持っています。

税務調査というイヤな仕組みです。

しかも、“職権”とやらで、取引先に問い合わせが行くのでは、と心配です。

 

知らないことには、だれでも皆 臆病になります。

情報がないと、不安が募ります。

「所得税も、相続税も55%だって」と聞けば、不安が増します。

 

だったら、まず知りましょう。

国税庁のHPには、納税者の情報が掲載されています。

 

相続税を課税されたのは、なくなった方の8.1%(平成28年)105880人とでています。

被相続人(財産を残してなくなった方)一人あたりの課税財産は、13,960万円

被相続人(財産を残してなくなった方)一人あたりの納税額は1,764万円

 

課税財産が、13,960万円は、評価減や、基礎控除などがあり、実財産5億以上です。

胸に手を当ててじっくり考えてみて下さい。

オレは、8.1%に入る金持ちか?

 

だとしたら、税金「いろ」の資金手当てを考えておく必要があります。

税金は何時だって、現金払いです。

 

だとしなくても、経営者は、税金「いろ」の資金を手当てしておく必要があります。

税金は何時だって、現金払いです。

法人税や消費税だけじゃない!

・源泉所得税

・特別徴収住民税

・社会保険税(雇用保険・労働保険・厚生年金健康保険税等)

・固定資産税 不動産取得税

・自動車税

・登録免許税…

 

大事な会社を安定して経営して行くには、お金の「いろ」を見分けなきゃいけません。

お金が入ってきたときに、「いろ」別に必要資金を分けておく必要があります。

 

お金を「いろ」に分けないと、必要な時にお金が手元にない、“金欠病”になります。

資金不足は、根本原因ではなくて、症状です。

 

資金不足の根本原因は?

もうおわかりですね、お金の「いろ」を見分けて、資金を分けていなかったからです。