代表野口_黒バック 「今週の一言(いちげん)」第217話オマケは、商売の救世主かそれとも敵か。

 

From ノグチ

2ヶ月ほど前、ノグチの北海道実家の小売店で起こった利益率論争のはなし

 

「だって昔からだよ、それは、

先代、先々代から一緒なの、子連れでお客さんがきたら、

子供に御菓子、大人に飲物」

 

(そうね、この店は、昔っから、浜の漁師と物々交換で成り立ってる。。。)

 

「そ~だろう、愛想がない店に誰がやってくるって言うんだ。

親父がやってた盆暮れの瀬戸物は、無駄なようで客を増やしたことは間違いない。」

 

(瀬戸物は、宣伝費でハッキリするじゃない。)

(それが、店のガムだ御菓子だジュースだになると、ハッキリしなくなるのよ)

 

「利益率ですか?

だけど、そんなに違う?

こんなオマケごときで、利益率なんて違うかね。」

 

オマケごときで、利益率が違うか?

実家の米酒雑貨を商う小売店での話しです。

決算を向かえて、商品分類ごとに利益率グラフを作成していたときのこと。

全く昨年と違う利益率の商品が出てきました。

 

その粗利、昨年と大幅に違っている。

ある商品群は、仕入は昨年と同様だが、売上金額が少ないし、商品在庫もない。

計算上は、粗利益率が極端に低くなる。

 

理由は?

きっとオマケで出しちゃったんでは?

 

(オマケが悪いんじゃなくて、オマケならオマケの項目にしたいのよ。

 

「いちいちオマケで子供に渡すときにメモなんか出来ない!」

 

(そうですよね~、忙しいし、、、

でも税務署から見たら、オマケなんだか、

自家消費なんだかわかんないじゃない。。。)

 

商店主は弟。

経理担当は、姉のノグチ

兄弟げんかになる前に、金儲けに戻ります。

 

数字は、グラフにすると判ります。

利益率のグラフは、商品群ごとに

粗利益額、利益率、地域で、見渡せるように、

高い方から低い方へ滝のようにグラフにします。

 

なぜ、滝グラフか?

滝グラフにすると、どこから利益が出てきているか、どこが出ていないか、

経営者の心にしみていくからです。

 

浸みる、、、

下流の利益が出ていない商品は、

なぜか、経営者(ここでは我が弟)が、気にかけ時間をかけている商品。

 

売上金額が大きくてもビールなぞは、粗利益がでない。

ところが、ビールは飲食店の取引金額が大きい。

だから、他のモノも併せて売る必要があるでしょう、

「それは戦略的に必要だ。」

 

そこで、Posレジに、オマケ項目を作り集計する事にしました。

 

(この商品は、めちゃくちゃ商売に貢献しているって証明したいじゃない?)

 

なにが、商売を成り立たせるのか?

商売を育てるのは、「粗利益」

粗利益が商売を育てている。

粗利益額、利益率、キャッシュ、滝グラフを見るから、商売が育ちます。

 

 

―ノグチ

 

PS.

世は、消費税軽減税率対策のためposレジが進行中です。

あなたは、どんなデータをみたらやる気になりますか?

利益が伸びている商品、販売個数が伸びている商品、数字がタイムリーに見えるとやる気が起きます。数字はあなたとあなたの従業員のやる気の“火付石”です。