代表野口_黒バック 「今週の一言(いちげん)」第174話惜しげなく教えているか?

From ノグチ

 

北海道広尾町から

 

父の法要で北海道に帰省しています。

身内の死は、否応なしに、私自身も死に向かっていることを思い起こさせてくれます。

私がいるの事業をどうしても行いたいと決めたのは妹の通夜の席の出来事でした。

 

妹が倒れたと連絡を受けたのは、平成25819日。

暑い8月の月曜日のことでした。

仕事先で急に鳴った携帯電話、北海道の弟からの電話でした。

 

「ともかく病院に行ってくれ、昨日救急で入ったそうだ。とにかく早く!」

知人の助けを借りて救急で病院に駆けこんだものの、次第に意識が遠のいてしまった。

独り身の彼女の身内を探さないと、病院入院の手続きもできない。

 

ようやく携帯電話の名簿から、同じ苗字を見つけ出し、北海道の弟につながった。

そこで初めて、一番近くに住む私(姉)をそちらに手配するということになったらしい。

弟から、「不仲の妹だか、今回は仕方ないだろう!至急に」

 

そんなに不仲でもない。

妹が癌を患っていること、癌が体内の数か所に広がっていること、末期にはホスピスに入院したいと考えていること、その資金を保険金で賄うこと、私と妹は話し合っていたのだから。

 

ただ一つ抜けていた。

倒れ意識を失った時は、彼女は私に連絡できない。

 

病院に着くと、にこやかに笑う彼女がいた。

「どう?元気そうね。」「うん、みんなのおかげで、今は元気」

輸血は、彼女を一時的に元気にしたようだ。

 

仕事仲間が、やってくる。

彼女は魚河岸で長年仕事をしてきた。

魚市場の仲間寿司屋、洋食店みんなで北海道旅行の計画たてて楽しんだ。

通夜の席で、 妹の人生に出会った。

そして、一週間の入院の後、彼女は旅立っていった。

魚河岸と一本道路を隔てた小さなお寺で妹の葬儀は執り行なわれた。

大勢の人たちが、長靴姿でお参りしてくれた。

 

通夜の席、知人たちが、お酒を飲みかわす中一人お酒の小瓶を前にうなだれている人がいる。

妹の取引先イタリアンレストランのオーナーシェフと聞いた。

彼がポツリと言った「オレ今から誰に魚のこと教わればいいんだろう…。」

 

その瞬間、私は言い放った。

「あなた、ヨシエ(妹)からおしげなく教わったでしょう!」

 

妹は、惜しげなく教えている。そう確信した。

病室には、魚のうろこと寿司屋の酢のにおい、大きな笑い声。

妹のおかげで…若い寿司店オーナー・料理人が葬儀に駆けつけてくれた。

 

私は、惜しげなく教えていただろうか?

惜しげなく教えようとしているだろうか?

 

数字を隠して、儲けられるか?

私は、会計事務所勤務も含め40年間、儲かる数字があることを知っている。

しかしえ、その数字は儲かる社長のもの、その人だけのものとして、隠すことが常だった。

見つける方法も、やり方も儲かりたい社長だけのもの、そう思っていた。

 

でも違う。

儲かる方法は、自分の一番儲けられる得意な商品・顧客をハッキリさせることだ。

数字で数えられるようにするから、従業員巻き込めるのだ。

 

儲かる社長を造ることだ!

一人の儲かる社長の周りには100人の従業員、その家族を含めると300人が豊かになる。

お客様も取引先も地域の人も周りがみな豊かになる。

 

始原は儲かる社長を造ることだ。

そのために数字が嫌いでも儲かるために儲かる数字を見続ける社長を造ることだ!

これから10年で100人の儲かる社長に、私は貢献する。

 

私は惜しみなく教える。

私はあなたの儲かる数字をとことん見出してあなたに惜しみなく伝える!

 

PS

“メメントモリ「いずれ死ぬということをわすれるな。」ラテン語らしいです。

死ぬ前にあなたの儲かる数字を見つけたい!強欲なノグチです。