代表野口_黒バック 「今週の一言(いちげん)」第366話発表会でスターに出会う

Fromノグチ 私ノグチは、2年ほど前から大鼓を習いだしました。昨日7月18日、都内の能楽堂で鼓・笛、謡仕舞を習っている人達の合同発表会に参加しました。

 

「あの~、○○さんですよね。先生から聞きました。一番上手なお弟子さんだって。」

と、声をかけられたのは、私の隣に座っていた○○さん。

○○さんは今回お笛と大鼓、両方を上手に演奏して会場からは拍手喝采です。

 

「どのくらいの期間習えば、今日の○○さんほどの時間を演奏できるようになりますか?」

○○さんと私は顔を見合わせました。

「どのくらいだっけ?私たち1年?2年?」

 

「とにかく、そのくらい習えば、今日のような発表会に出られるんですね。」

またしても、○○さんと私は顔を見合わせました。

「私 やっと舞台終わったばかりでわからないわ。」○○さんは答えて席を立ちました。

 

誰でもスター

こうすれば、簡単にできます。

なるほど~、とうなずく動画をたくさん見ます。

お金をかけずに、動画を見て学ぶ人たちがたくさんいます。

 

手間かけずに、成果を得たい。

正直、私もできるなら、そうなりたい。

だが、同じ時期に初めても○○さんは上手、ノグチは間違いだらけだ、それが事実。

 

同じ期間、先生に月謝を払っても、できるようになる人と追いつかない人がいる。

その差は、考え方の差だ。

 

上手な人と、同じ期間習ったら、自分も上手になれる。

これを、傲慢という。

 

独りよがりスター

ビジネスでも同じだ。

テレビで人気の商品を、同じ時期に打ち出したからこれは売れるハズ。

この商品は、開発するのに一年かかった、満を持しての発売だ、自信の商品は売れるハズ。

 

繁盛店になっている数字の計画書を作るのに、多くの時間を費やした。

資料作成のため本を読み、勉強もした。

でも、実際の販売はやったことが無い。

けど、繁盛店になっていると信じている。

 

今、そのお店で一番売れている商品が何で、売れる時間は何時で、どのようなお客様が買っているか、

その確認もしないままで、大きな店舗や一等地での販売をしさえすれば、繁盛店になれる、と考える。

そんなことはない、と賢いオーナー経営者なら知っている。

 

スターは、相手の声を聴く

○○さんが、どれほどの練習をしているかノグチは知っている。

大鼓の代わりにされた○○さん家の丸型ゴミ箱はボコボコ、それも数個に及ぶ。

バレエで鍛えた体を酷使して、リズム感を研ぎ澄まして楽器と向かい合っている。

 

それでも、できていないことを悔やんで帰り道

「あ~ぁ、なかなかうまくならないものね。やっと3日前になって練習方法を変えたの。

 自分のいる場所は、相手との関係でわかるものだものね、小鼓の音を聞く練習始めました。」

 

スミマセン、ノグチはシテ方囃子方の5人もの先生達に助けられているのに、

「いつも周りを無視している!」と叱られる。

無視しているんじゃありません、周りの音が全く聞こえない程に舞い上がってしまうんです。

 

―ノグチ

 

P.S.

習い事、謡いと太鼓を楽しみにしています。下手くそだけど、平気な顔して皆さんに交じって遊んでいます。「上手は下手の先生。下手は上手の先生。」

私には、たくさんの師匠がいます。(勝手に尊敬する人を師匠と呼ばせてもらっています)

能の学びの師匠は、「あなたの居場所もあるわよ。」とこの言葉を教えてくれました。

 

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