代表野口_黒バック 「今週の一言(いちげん)」第249話空港で知る、売上UPのキモ

Fromノグチ

 

一週間ほど前、羽田空港の出発ロビーで。

 

羽田空港第二出発ロビーは、人でごった返していました。

 

折しも季節は行楽の時季。

私が乗る飛行機の目的地も行楽地(?)らしく

ツアーのバッジを付けた中高年のおばさまたちでいっぱいです。

 

添乗員らしきお姉さんが、「ノグチさーん、いらっしゃいますか?」

思わず返事をしそうになりましたが、

隣の椅子席から「はーい、います。」と声が聞こえてきました。

 

(フゥ、返事しなくてよかった。。。)

 

どうも、やじうま根性が強いらしく、ついつい周りの話を聞いています。

 

売れる土産品は、どこが違う?

今日もそう……

隣のおばさまたちの会話が耳に入ってきます。

おばさまの話題は「お土産、何にするか?」

 

「ほら、前回私がこれ美味しかったわよってお茶の時間に話したアレ」

「あ~、あれね。」

「あれは、これから行く〇〇島の名産なのよ。」

 

「へ~、名産なの?」

「そう、美味しかったでしょう。でもみんな知らないのよね、名産だって」

 

売れる理由は、ご宣託という宣伝

どうやら、ツアーに参加した仲良しグループのようです。

グループには、必ずリーダー格がいます。

初めて参加…という人は、このリーダーが頼りの人です。

 

特にお土産の購入に関しては、このリーダーさんの意見は大事です。

初めての土地で、何がおいしんだか、何が有名だかわからない。

だから、信頼できる人のご託宣が欲しい訳です。

お土産を買ってきたのに、家族から

「なんで…、そんなもの買ったの…」ガッカリです。

 

そういわれないお土産が、必要です。

そして、それを知り合いに「少しだけど、本当にいいってみんな言うのよ」と

配って歩きたい人種が、ツアー参加仲良しグループには多いのです。

 

「でも、なんで名産品が、このガイドブックに載ってないのかね?」

 

「そうなのよ、この時期取れる、とは書いてあるけどね。

この商品、そんなに宣伝していないみたいなのね。

まー、値段も安いからそんなに有名だとも思わないじゃない、売ってる人も」

 

価値は、宣伝からしか生まれない。

自分たちが売っている商品、宣伝しなくとも、

いいものなら売れる、売れ続けると思っている経営者が多くいます。

いいものの基準を、良心的な値段にしているからと答える経営者が多くいます。

 

いいもの、価値あるものは、どうやって私たちにわかりますか?

売れている、値段が高い、有名である、、、

いずれも、(情報)宣伝で、私たちが知りえているものです。

 

情報の大事なところは、

これを買ったら、類似品を買う必要はない!と決めてくれることです。

お土産ならコレ!と決めさせているのは、宣伝です。

 

見たら、食べたら、使ったら、

次には、経営者がしない宣伝を、お客様がしてくれるとお考えですか?

宣伝しなければ、周りの人たちにいいものだと知らせる方法はないのです。

 

 

―ノグチ

 

 

P.S.

私も、宣伝=誇大広告と思っていた時期がありました。何を見ても買いたくなる、それは宣伝が悪いからだと。

でもわかりました。必要だから買う、なんてないんですね。

“ほしいほしいみんなほしい!デパート一軒全部ほしい!”が、本音です。()