「今週の一言(いちげん)」第195話オーナーは、辛いよ!
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From ノグチ
2年前の事件簿から
「分かったんだよ、
もし、基準で点数をつけたら、人なんていない。
ひかるタマなんて、そんなにいないの。」
(取締役への抜擢の件ですか?)
「そう、息子はそりゃ大学でだよ。
だけど、みんなはそうじゃない。
学歴なんか、ほとんどない連中だよ。」
「ただ、俺と一緒に頑張ろうと思ってくれている。
だから、こっちが知識だの資格だのと言った基準を出したら、
当てはまらない奴ばっかりになる。」
(でも、お客様獲得数と売上だったら…?)
「じゃ、工場はどうするんだ。
工場長は、直接の売上は少ないんだよ。
営業がとってきた仕事をやっているからね。」
「しかも管理だって、ISOのコンサルからさんざんだよ。
本社の部長が全部書類こさえて、説明までやろうとしたら、
奴さん、年下から言われた事に腹が立って、この喧嘩だ。」
(工場長と部長の不仲ですね。)
「ウ~ン、息子からは、
なんで工場長の肩を持つんですか?と聞かれるけど、
肩持っているんじゃないの、他に代替がいないから、仕方ないんだよ。」
子飼いの社員は失いたくない。
工場長と若い部長が不仲だと会社では評判です。
方や工場のボス、方や事務方のボス。
どちらも自分の正しさを暗に主張しているところがあります。
オーナー社長にとっては、どちらも子飼い。
それぞれの持ち場を美味くやってくれればいい、
と言っても、幹部のいがみ合いは放っておいて、いいものではありません。
人はゴシップが大好き!
従業員のあたまの中を、二人のいがみ合い喧嘩口調が
まるで漫才の一場面のように占領されていきます。
仕事なんてしないで、二人の挙動に目がいきます。
(仕事していても)気はそぞろ…
製品だって、品質そぞろ…
「事故が起きたら大変だからね。
会議室で話そうよと、伝えたんだ。」
「どっちも大事なんだよ。
小さな会社で、ドンドン昇進できるようなこともない。
そこで、勤めてくれているんだから、どっちも大事なんだ。」
オーナー社長の悩みは、「人」
中小企業のオーナー社長の悩みの1つは、人のこと。
ドンドン人を採用していけることもない。
ドンドンポジションを作る事もできない。
仕事も変わらない、給与も…。
若い世代の意見も取り入れたいけど、
社長と永年一緒に仕事をしてきた人から、仕事は奪えない。
大きな問題を起こしてはいないのだから。。。
「そうなんだよ、オーナーは辛いよ!」
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定期的な会議の場を持ちました。
Amazonはピザだけど、当社は残業代付きカツ丼付きの会議です。
そして、合い言葉は「意見は、会議室で言おう」
(順調ですね。)
「いや、オーナーは辛いよ!」
俺の敵は、人だけじゃないからね。」
でも、目が笑っていますよ。
きっと新しい売り先が見えてるんですね。
―ノグチ
PS.
ブレーンストーミングを行うと、思っても見ない意見が出てくることがあります。
「あなたの常識、世界の非常識」実はこの標語、母親に言ってました。(陰で)
言い直します、今は、「私の常識、あなたの非常識」みんな違ってみんなイイ。。。