代表野口_黒バック 「今週の一言(いちげん)」第376話えっ、なんでお金借りたの?

From ノグチ 「借入返済の金額が大きいから、個人の資金で返済した方がイイかな?」

2か月ほど前のことです。既知の友人から突然電話がありました。

 

「返済額がね、月額100万なんですよ。これちょっときついから、個人の資金で返済してしまった方がイイかな?」

知人から突然の電話です。「どう思う?」ってあなた、ビックリして答えられない。

 

電話の主は、学生時代、大変お世話になった友人です。

お父様お母様が、二人して働き者。時代の波にも乗り事業は大変華やいだ様子でした。

当然、田舎から出てきて腹ペコ学生のノグチは、この友人宅に入り浸り。

 

卒業後は、数年に一度のペースになりましたが、それでも伺うと歓待してくれて

裕福な暮らしぶりは、いつ伺ってもきっと事業が上手くいっているのだろうと思える状況でした。

 

本当に久方ぶりに友人から連絡があったとき、同窓会でも開こうという話かと思いました。

 

コロナ融資の功罪

一体なんで急に?

「ここにきて設備が急に壊れだして、、、で借入しやすかったから、、」

いわゆる、コロナ融資 です。

 

古くから事業を継続しており、老舗企業です。

コロナで、休業せざるを得ませんでした。

休業中に、県や市町村の指導の下に借入をおこしました。

 

その返済が始まったのです。

客足は、もとには戻らず状態。

「給与を減らしているんだけど、それでも資金が足りないよ。」

 

「急に自粛要請でしょう。いつかは以前のようにとおもうから、人は減らせない。」

従業員の給与は減らせない、から、経営者の報酬を減らして辻褄を合わせたものの

借金をかえす資金繰りは作れない。

 

コロナの前からある問題

「コロナ前はよかったんですよ。中国からのお客さんでにぎわって。」

子供の世代に事業を引き継いでも、、、と思いつつも

事業が運営できているのだから、減ったとはいえお客様は来る、このままやれるうちは。

 

(お子さんたちは、継ぐ気はあるの?)

「ううん、もう私たちの世代でどうにかしてって、言ってる。」

 

(従業員さんで、事業を引き継ぎたい人はいるの?)

「えっ、そんなこと考えたことなかった。」

 

(店舗設備を貸し出すことも考えられるよね)

「あっ、銀行さんにそれ言われたことあった。」

 

守るべき資産

「ちゃんと、顔を合わせて話し合わないとだめだね。」

一か月後に決算書類を見ながら話し合う約束をしました。

 

債務過剰になると、見たくない・言いたくない・聞きたくない に陥ります。

譲渡する視点で考えると、事業も人も生かせる仕組みがある。

次の一歩を踏み出すことが出来ます。

 

―ノグチ

 

P.S.

個人補償で足枷をはかされている、中小企業は多くあると聞きます。

本当に借りていいのか?金融機関のせいにはしたくないけれど、安易な借り入れが、会社の将来を縛ってしまうこともあるのです。 事業を助ける、人を助ける、助かる資産は、あります。

 

お問い合わせは→ https://www.n-keiei.co.jp/inquiry