代表野口_黒バック 「今週の一言(いちげん)」第267話やる気を無くした店主の扱い方

Fromノグチ

「私は嫁です。家を盛り立てるのは、一人でできません。」スマホのメール画面に、お嫁ちゃんの怒りが書かれています。

 

ぎゃ~、実家だ!

実家のお嫁ちゃんが、怒りの電話をかけてきた!

 

不在中の電話連絡を、メールでスマホに送ってもらっています。

メール着信音と一緒に、彼女の怒りの言葉が、、、

お嫁ちゃんの怒りを、窓口の電話担当者はきちんと文字に起こしてくれました。(汗)

 

うすうす、感じていたのですが、残念なことに私の弟は、すっかり趣味の世界にのめりこんでいます。つまり、商売そっちのけ。

その趣味とは、「狩猟」本当の“ディアハンター”

体を酷使する理由

困ったことに、この趣味が、若干の現金を生み出していて、

しかも町からの感謝状と助成金まで一緒についてくる。

「これって、確定申告しなきゃいけないかね?」なんてのんきな電話がかかってきたっけ。

 

さらに困ったことに、日々の作業はお客様からクレームが出ていないのです。

店舗に立って、お客様の相手もするし、配達となればそれはする。

銀行に行って話はして、借入だの支払いもそつなくこなす。

 

日々の業務は、やっているのです。

つまり、店員作業はするけど、経営者の仕事はしない。

経営者として考えるべきこと、すべき施策はなにもやらない。(お嫁ちゃんの怒り)

 

彼の休日は、体を使って穴を掘る重労働の一日です。

北の寒い原野で、穴を掘ってじっと鹿が現れるのを待つ。

休日に休みもせず、原野に出かける。

 

頭を使わない理由

それは、楽だからです。

 

頭を使って、言葉を選んで人に話しかけるよりずっと楽だからです。

やってみたけどお客さんは来ない、を体験するよりずっと楽だからです。

商品の売れ残りはどう処分するかを考えるより、ずっと楽だからです。

 

どんどん人口減少している小さな町で、新しい消費はあるのか?

予約しても人に買わせる商品があるのか?

考えるのは、苦しい!

頭を使うのは、苦しい!

解決策は「ごめんなさい」の中にある。

苦しい!けれど解決策は、あります。

解決策、それは「売り切れました。ごめんなさい!」を言った時の情報です。

 

PCには、posレジと連動して商品の販売個数のグラフが出来上がっていました。

この販売管理のグラフに、想像を掻き立てる情報を加えてあげます。

天気・気温・行事、さらに「予約してください」と声をかけた客数。

 

古くからの店舗には、ありがたい古くからの顧客がいます。

数字のデータは、お客様が教えてくれるもっと売れる情報がいっぱいなのです。

 

―ノグチ

 

P.S.

売上金額を見ていると、落ち込みに気がめいります。社長さん!ほしいのは、粗利です。粗利に目を向けてください。

コメの卸売粗利益率は3%、ところが、おにぎりの小売粗利益率は、62%。

300万円の粗利を得るのに、

卸売りなら、300万円÷3%=1億の売上、

おにぎり屋さんなら、300万円÷62%=484万円の売上

会社を存続させるために欲しいのは、粗利です。