代表野口_黒バック 「今週の一言(いちげん)」第348話コロナ禍を生き抜くための知恵

From 補助金の申請をしたい、と相談を受けました。事業復活支援金・事業再構築、持続化……。

生き抜くための資料作りを行っていて気付いたことがあります。

 

「経産省からの情報ですよね、この間先生が教えてくれた補助金は」

 

電話口でお話なのは、小規模店舗経営の社長さんです。

「いつも2月は悪いのだけれど、今年は特にね……ヒドイので」

日々売上を見つめている人にとって金額が伸びないのは本当に苦しい。

数字の負の側面

売上は伸びない。

されど、生き延びるには利益がほしい。

 

利益確保には、少々音が高くても利益をしっかり確保した高品質商品を売っていきたい。

されど価格、高い商品を手に取る客は少ない、売上はまた下がる。

 

電話をお聞きしていると、経営者の姿が垣間見えます。

この商品で売上を伸ばすのだ!

と、打ち上げていた時代を思い出されているようです。

 

「3期比較がホント哀しいよね。下がっているのがよくわかる。毎年少しずつ……」

 

数字の負の側面です。

毎月毎月上げよう上げようと頑張っているのに、毎年毎月少しずつ下がっていく。

「この月はあの店が閉めた月だ……あそこから下がっているよね……」

過去の数字は大事な基礎

でも不思議です。

そのあたりから、利益率は格段に上がってきています。

小売店で3ポイントも急に利益率が上がるというのはなかなかない事。

 

(なんで、でしょうね?数字にいい傾向が出ているんですけど……)

 

「大口には、どうしても値段を下げて納品するでしょう。

頑張って、客数を確保したいと思っていたから、それが、数字に出ていたんだと思う。」

わかりやすく客観的に表すのは、数字のいいところです

 

過去の数字は大事な基礎です。

何のために安く薄利で事業展開してきたのか、

それはお客様を増やしたいとの思いからです。

 

(じゃー、大事なのは客数ですよね?)

 

「小さいけどね。PayPayやら、クレジットカードやら、あれを使いたくて買い物に来たりするから。」

 

商売の小さな芽を育てる

過去が良かった。

昔はよかった。

それは、その時代の環境にあった商売をしていたからです。

 

少し先に心を飛ばしてみませんか?

今の状況でも楽しく商売ができる店舗はどんな様子ですか?

 

そこから想像してみてください。

 

少し先にこうなっていたらいいな、から見えてくる商売の小さな芽。

その芽を育てる今日の具体策、伸ばしたい数字。

意識して数字を見る、経営者の知恵です。

 

―ノグチ

 

 

P.S.

何のために経理をしているのか?目的を社員さんと共有していますか?

目的が明確に伝えられないと、単なる「ケチ」な社長さん、小言ばかりの経理部長になってしまいますよ。しっかり社員さんに夢と希望を共有するための経理だとお伝えください。

 

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