代表野口_黒バック 「今週の一言(いちげん)」第236話銀行、借金、お金と気遣い。

Fromノグチ

 

1週間前、都内のある銀行相談室での話し

 

「○○さんでらっしゃいますか?

電話でおはなしさせていただきました、担当の△△です。

本日は、ご来店ありがとうございます。」

 

「ご案内します。どうぞ、こちらへ。」

通されたのは、広々としてエアコンの効いた相談室、うだる暑さを忘れます。

ゆったりとした、座り心地のいいソファーが、置かれています。

 

A社取締役は、ゆっくり部屋を見渡すと、

「やっぱり、ゆったりしていいね。ここ覚えていますよ。何度か通されたから。」

「担当の△△さんは、今日初めてですけどね。」

 

金融機関との面談は、「お見合い」のよう

その日は、都内の銀行にA社の「借入を申し込むため、A社取締役と共に訪問です。

今回の借入主旨や、借入金額については、

事前に、担当の△△さんに、電話でお話しをしました。

 

担当の△△さんは、

「それならば、支店長同席がいいですよね。

支店長のいる時間を、、、えーと4時にしていただけますか。」

 

(了解いたしました。では、A社○○取締役と4時に伺います。)

一週間前、こんなやり取りをしました。

 

A社の取締役はA社後継者です。

従前から、先代の業務を徐々に引継ぎし、今般会社の取締役に就任しました。

新任ご挨拶を兼ねて、、、と面談を申し込んだのです。

 

「いや~、ノグチさんこんにちは」

10分ほど遅れて、部屋に入ってきたのは見知った顔の支店長さん。

「名刺交換も要らないよね、でも、やっぱりいるか~。」

 

(今般、取締役の就任挨拶にご一緒しましたので、、)

 

「そうでした。△△さん、当行のプランニングシートがあるじゃない、、、

「あれ、持ってきて。」

 

担当の△△さんは、あわてて資料を取りに走ります。

 

支店長さんがセールスマンに見える時

「お話しは、分かりました。

「当行でもお客様のプランニングに役立つ資料を提供しておりまして、何簡単です、これに記入いただくと、借入の主旨をより本部に説明しやすいので。」

 

ふと、視線を感じて横を見ると、A社○○取締役が、私の顔を見ています。

取締役の言いたいことは、分かりました。

 

(このフレーズ、また同じだ…)

 

3年前、銀行の担当者が変わりますのでと、アナウンスがありました。

そして、新任の担当者をつれて、支店長さんが、会社を訪問されました。

同席していた私もハッキリ覚えています、「プランニングシート」のことは、、

 

これをつかえば、お客様にとっては、とってもメリットがありますよ。

まず、現状が分かります、3つの提案が提供できます。

しかも、無料です、お客様が損をすることは全くありません。

 

確かに「プランニングシート」は 無料で作成されました。

ところがその後、税理士事務所から評価の間違いを指摘され、

銀行担当者から不動産物件の紹介など、いろいろな“ご提案”に苦慮しました。

 

プランニングシートの提案によれば、

銀行のお薦め 金融商品・保険に加入は、「あなたの為になる」。

不動産の購入や銀行借入は、相続の対策でこれまた「あなたの為になる」

 

借入目的は、社長の本業でお客様の役に立つため

ちょっと待ってください、

お金を借りる目的は、自社の資産を大きくすること。

経営者は自社のお金を増やすことこそが真のルールです。

 

借りたお金を、銀行のセールス品購入に使っちゃうのは、

経営のルール違反じゃありませんか。

 

(支店長、ありがとうございます。

3年前にこのシートのご提案をいただき、一度作成させていただきました。

そのおかげで、今般のように、事業承継準備が進んでおります。)

 

お金を貸してもらう、となると貸してくれる相手には 自然に頭が下がります。

まして銀行支店長さんには、機嫌を損ねないようにと気を遣います。

気は使っても、お金はルールはずれて使えません。」

 

経営者にとって大事なこと。

それは、会社を継続させること、資産を増やすことです。

 

お客様にとっても、従業員にとっても、取引先にとっても、

もちろん家族にとっても、自社のお金を豊かにすることが、

潰れない潰さない事だからです。

 

 

―ノグチ

 

P.S.


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