代表野口_黒バック 「今週の一言(いちげん)」第244話美人なのに、なぜ売れない?

Fromノグチ

 

コンサルタント養成講座で知った【強み】を活かすコツ

 

その日は、月一回の大手コンサル会社で開催されるシロウト向け勉強会です。

会場は、都内の大手コンサル会社の大会議室。

全国から、売上を上げたい、経営者や幹部たちが出かけてきます。

 

日曜日の午前10時、

開催時間の30分前というのにコンサル会社のビルの通用口には、

すでに20人ほどの人が集まっていました。

 

中に、まるで掃き溜めの鶴のごとくスッキリと立っている女性がいました。

綺麗な人だなあ、と思ってみていると、どうやら周りの人たちも、見てる!

やっぱり、綺麗な人はみんなの注目の的です。

美人の悩みも売上アップ?

勉強会で、かの綺麗な人は男性と共に発表席現れました。

男性は、彼女の夫。(アッチャ、なるほど)

そして、今抱えている問題を発表しました。

 

彼女の仕事は、デパートでの衣料品販売。

販売するブランドは、世界カジュアルブランドメーカー。

この商品を販売するためだけの販売員を集めた会社を作りたいという目標です。

 

彼女は、他の販売員に比べて、格段に売り上げを伸ばしてきました。

その理由を彼女はこう話してくれました。

 

「私は、この世界的カジュアルブランドの製品が大好きです。

毎日この製品を着ています。このブランドのことならなんでも伝えられる。」

 

同業の販売員の中で、やはり売り上げを上げているメンバーに声をかけた。

このブランドが好きで、しかも見目麗しい女性ばかり。

会社を作って、販売チームを売り込みたい、と考えました。

 

彼女の旦那さん、本業は、商業カメラマンです。

彼女の集めた美人販売員からも、彼女からも要請されて、

彼女の会社の社長さんに就任しました。

 

司会者から、

「美人に囲まれて、いい環境の社長さんですね~」

「確かに美人に囲まれてます()でも美人だけじゃ、会社の先が見えないよね。」

 

会場は、大きな“ため息“( ´―`)フゥー...

 

会社が提供するものは、「価値」

みな 他人のことは、よくわかります。

まして、一堂に会するのは、小さいながら企業経営者・経営幹部、

それに大手コンサル会社のコンサル達。

 

彼女は、いい製品を見出した。

そして、その製品を上手に売っている美人販売員をスカウトした。

しかし、美人販売員が手にしているのは、デパートの販売マニュアル。

 

お客様は、喜んでその製品を買ってくれる。

製造秘話やブランドの目標、美人販売員がお客様に伝えるメッセージは、

世界的ブランドが、発信している情報そのものだ。

 

デパートも、世界的ブランドも、

どんな期待をもって、彼女の会社と契約するのだろうか?

そもそも、美人販売員たちは彼女のもとで、何が喜びで働くのだろうか?

 

いつもは相談者をこき下ろすメインコメンテーターの役員コンサルタントが、

休憩時間に近寄ってきました。

「ノグチ、なぜ今彼女が売れているのか、『一言』で、教えてやってくれよ。」

 

やっぱ、中年男性は、美人を頭ごなしに叱れないものらしいです。

 

―ノグチ

 

P.S.

その時 私は、あなたは、「美人」なのでと、彼女につたえました。

女性があこがれる女性を「美人」、これが、彼女の価値だと思ったのです。

彼女から買ったら、私も美人になれる。そしたら買うでしょ。